第45回政策イノベーション研究会
研究会テーマと登壇者
「自治体ナッジユニットの活動を振り返るミニシンポジウム」
及川 泰史(宮城県行動デザインチーム・MyBiT)
徳田 尚也(岡山県政策推進課・岡山県版ナッジ・ユニット)
深澤 美香(横浜市行動デザインチーム・YBiT)
倉野 健人(北海道行動デザインチーム・HoBiT)
前川 裕輔(堺市環境行動デザインチーム・SEEDs)
モデレーター
金子 万利奈・PolicyGarage
高橋 勇太・PolicyGarage
伊豆 勇紀・PolicyGarage
開催日時
2022年12月14日(水)19時00分~20時30分
(終了後30分程度懇親会)
開催方法
Zoom
自治体ナッジユニットの活動を振り返るミニシンポジウム
今回は、12月恒例、自治体ナッジユニットの活動を振り返るミニシンポジウムを行いました。 宮城県、岡山県、北海道町、横浜市、堺市のナッジユニットからのプレゼン、小グループでの意見交換、全体での意見交換という順番で行いました。 昨年度はナッジの実践事例を中心に発表していただきましたが、今年はユニットの体制や運営に関する議論が目立ちました。
立ち上げから4年が経ち、新メンバーなどのテコ入れによって再び盛り上がりを見せる横浜市YBiT、立ち上がったばかりで勢いに乗る宮城県MyBiTなど、チームの成熟度に応じた悩みや試行錯誤について紹介がありました。
知事主導の公式ユニットである岡山県、環境部局の公式ユニットである堺市SEEDs、知事お墨付きでありながら有志の機動力を生かすハイブリッド型の北海道HoBiT、有志型のMyBiTとYBiTといった、位置づけの違いによるメリット・デメリットの紹介もありました。
活動の裾野を広げるアプローチとして、階層別・人数限定の研修、小さなチーム単位でのナッジ実践の輪の拡大、ナッジを効かせた庁内広報、PolicyGarage等の外部組織との連携によるテコ入れ等の工夫もご紹介いただきました。
活用する手法についても、ナッジやEBPMだけでなく、デザイン思考やDXなどとの組み合わせなど幅が広がってきました。 今回の活動振り返りを糧として、来年も続々とユニットが立ち上がり、更に自治体ナッジが盛り上がること間違いありませんね!
日本と英国における公共政策への行動科学の応用~公衆衛生における成果向上を目指して~
最後に、先月の研究会(JLGCセミナー)の模様と自治体ナッジシェアの最新の記事が公表されましたので、以下にご紹介させていただきます。
自治体ナッジシェアの新規掲載〜尾瀬国立公園トイレチップ支払い増加〜
次回の研究会について
次回は1月11日(水)19時から。以下のテーマを行いますので、お楽しみに。
- ポリガレ通信:新潟市がPolicyGarageと連携して行った行動経済学・デザイン思考の1日研修の報告(新潟市役所堂前さん、ポリガレ筈井さん他)
- ナッジの再現性問題を、実践者の立場からどのように理解するか(大阪大学佐々木先生)